狭山養生鍼灸院

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顔の症状

三叉神経痛、等についての解説記事をご紹介しています。

「顔面の痛み」

 顔面が痛む時、お灸をすえるとよく効く場合が多いのです。顔面が痛む疾患で最も多いのが三叉神経痛(さんさしんけいつう)です。世間では顔面神経痛とも言われていますが、それは正しくありません。顔面の知覚を司るのは三叉神経ですから三叉神経痛が正しいのです。運動を司る顔面神経に変調をきたすと顔面神経マヒがよく発生します。

  三叉神経痛を治療する場合、まず最初に取り組むべきは肩こりの治療です。この肩こりの治療こそ基本になるのです。というのも、首から上のあらゆる疾患の元は肩こりにあるといっても過言ではありません。事実、顔が痛いと訴えて来られる人の大多数はひどい肩こりをもっています。これは、本人が肩こりを自覚しているかどうかとは、直接関係ありません。

 次になすべきは、顔面へのお灸です。三叉神経の経路に沿ってお灸をすえるのです。

 顔面にお灸をすえると聞くと、大抵の人がびっくりしてしまいます。けれども全く心配ないのです。それは八分灸だからです。

 顔にもできる八分灸

 八分灸とは、平安貴族のすえていた方法です。それは、もぐさが八分くらい燃えて熱さを感じた瞬間につまみ消してしまう方法です。元々細いもぐさにしておき、あらかじめ打合わせをしておくのです。

  つまり、熱さを感じた瞬間にハイ!と合図してもらうのです。この合図があると、間髪を入れずつまみ消します。つまみそこなったらどうなるのか、と心配なさる方があるかもしれませんが大丈夫です。そのために非常に細いもぐさにしておくのです。極端に細くしたものを糸状(しじょう)灸(きゅう)と言います。糸くらいの細さにしておくのです。糸くらい細くなくてもこれに近い細さにしておけば、たとえつまみ損じてもそのまま消えてしまいます。

  もちろん、少し慣れればつまみそこないはありませんが念のために述べておきました。この場合、目は閉じておいてもらいます。

  八分灸だと、一瞬の熱さだけで、アトは全く残りません。なおニキビなどにも、そのうえに八分灸をすえるとアトかた無くきれいになります。

「ホームタウン」‘00年4月14日号 掲載
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