狭山養生鍼灸院

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股関節の症状

股関節症、等についての解説記事をご紹介しています。

「股関節の痛み (1)」

 股関節(こかんせつ)の痛みには、八分灸がよく効きます。

 八分灸とは、もぐさが八分くらい燃えた時につまんで取り去る方法で、熱くなく、アトも全く残りません。

 太ももの骨(大腿骨)は、骨頭のところで少し曲がって骨盤の中にくい込み、股関節を構成しています。ところが、両方の骨の間接部分にある軟骨がすり減り、そのために骨の位置関係がずれているケースが多くみられます。

 こういう時に八分灸をすえると、痛みが消失し、日常生活が普通に営めるようになります。これはどういうことでしょうか。

 骨盤と大腿骨の間には多くの筋肉が張っており、これにより間接がはずれないようにしています。これらの筋肉が硬くなっているので、そこに八分灸をすえると柔らかくなり、スムーズに伸びるようになります。無理に引っ張られるところがなくなるので、普通に生活できるようになるのです。

  筋肉の硬化が主因の場合も

 つまり、痛みの主原因は、軟骨のすり減りや骨のずれというよりも、筋肉の硬化なのです。だから、まず八分灸をすえてみて、どうしても痛みがとれない時に手術を考えればよいことになります。

 八分灸をすえる時は、図のように足を身体の方に近づけるようにします。すると足のつけ根で痛い所がわかりますから、その近くで圧痛のある所にお灸をすえます。次に同じ動作をすると、少し違った所に痛みを感じます。そこで同様にお灸をすえます。こんなことを繰り返してゆき、痛みを取ってしまいます。

 簡単なことですが、このテストを思いつくまでに随分苦労しました。すべて現場の技術は、簡単なノウハウ、つまり工夫の累積です。

「ホームタウン」‘03年1月24日号 掲載
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「股関節の痛み (2)」

 股関節(こかんせつ)の痛みには、八分灸がよく効きます。

 八分灸(はちぶきゅう)とは、もぐさが八分くらい燃えたところでつまみ消す方法です。熱くなくアトも全く残りません。なのに、大きな効果があります。 

 いろいろな動作をしてみて、どこに痛みを感じるかを調べ、その痛みを感じる所およびその周囲を押してみて圧痛の有無を検査します。圧痛の強いところに沢山灸点をつけ、それぞれの灸点に各2壮ずつ八分灸をすえてゆけばよいのです(1壮とは、1つの灸点に1回点火することをいう)。

いろんな動きで痛い所を探す

 すえ終わったところで、再びいろいろな動作をします。前に痛みを感じた所とは別の所が痛むはずです(同じ所が痛むなら、刺激が足りなかったことを示しますから、同じ所に再度すえます)。2度目に痛みを感じた所についても、最初の場合と同様に施灸をします。こうして施灸を繰り返してゆき、次々と痛む部位を消してゆくのです。

  先に、いろいろな動作をする、と述べましたが、例をあげると@階段を降りてみる、A寝返りを打ってみる、Bしゃがむ格好をしてみる、Cイスに腰かけて、足を身体の方へ引きよせてみる等です。

 しかし、なかなかわかりにくい時は、図の斜線のあたりを押してみると、圧痛が強い場合が多く、ここはお灸の重要な狙い目となります。施灸の効果には、目を見張るものがあります。

「ホームタウン」‘03年2月14日号 掲載
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