八分灸のすえ方当院は、「熱くない、アトのつかない、八分灸」の専門治療を行うと共に、「お灸指圧教室」を開いて、素人が一般家庭で八分灸と指圧を実施できるよう指導しています。 お灸と指圧お灸と指圧は昔からプロが実施すると共に、素人が一般家庭でできるものです。しかも、一般に考えられているよりも、はるかに広い範囲の疾患に大きな効果のあるものです。ですから、皆さんも、私のこの欄をご覧になって是非実行してください。私は多くの人々が、一般家庭で、ご自分で、実施することを大前提としてシリーズでこの欄を書いています。 八分灸のすえ方お灸の起源は中国ですが、我国へは仏教が伝わった時に、僧侶によってもたらされました。ですから、我国だけでも一千五百年をこえる歴史があります。それから、我国においていろいろ工夫発展してきました。その間中国では中国バリに代表されるようにハリに特化してゆきました。ですから、お灸といえば日本で発達した日本文化そのものです。誰しもお灸の熱いのは嫌ですから、暑さを緩和する方法が工夫されてきました。しかし、直接灸でないと本当の効果は得られません。その直接灸の中で最も熱さを緩和したのが八分灸です。これは平安貴族の愛用していた方法です。 ◎八分灸の具体的な方法もぐさが八分くらい燃えて、熱い!と感じた瞬間につまみ消すのが「八分灸」です。 [用意するもの]もぐさ、線香、灰皿、水入れ、タオル、マジックペン(油性) 尚、もぐさは薬局、薬店で売っています。又、線香はスーパーマーケットで購入できます。 [すえ方](1)少量のもぐさを机の上に置き、その端に少量ずつもぐさをくっつけてゆき、長さ5cmくらいにの棒状にします。それを手のひらに置き、両手ですり合わせて、直径4mm、長さ5cmくらいのひも状にします。 (3)その上に、ひも状のもぐさを7mmくらいの大きさにちぎって置くと、もぐさは水の吸引力で皮膚上に吸着します。 尚、私のほうでも、もぐさと線香の販売をしています。 ツボのとり方八分灸や指圧をする場所、それがツボです。ツボにはいろいろな考え方がありますが、素人の方は次のように考えてください。 (1)ツボはおして痛い所である。(2)ツボを点と考えず、面と考える。つまりおして痛い所を全部ツボと考えるのです。おして痛かったら、その痛い所に油性のマジックペンで印をつけ、それらの灸点全部に八分灸を各二壮づつすえます。一壮とはひとつの灸点に一回点火することです。この場合、指でおすだけでは、圧痛のある所とそうでない所が判別しにくいのが普通です。だから先ほどの指圧器で圧してみると明瞭になってきます。普通、点と点の感覚を前後左右7ミリくらいにつけてゆきます。点と点を結んだ交点にも別の色マジックペンで灸点をつけ、それらにも施灸するとなお効果的です。色を二色にするのは、特定の色同士は7ミリもあいているので同色でつめて急転をつけるよりすえやすいのです。 次は をご覧ください。
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