狭山養生鍼灸院

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何故効くのか

八分灸は何故効くのか

(1)痛みの疾患に効く理由

あらゆる痛みの疾患に八分灸ほどよく効くものはありません。その理由を膝の痛みを例にとりながら説明します。

膝の痛みは、軟骨のすり減りや、それに伴う変形が主たる原因ではなく、膝のまわりにある筋肉や靭帯といった軟部組織が硬化して、伸びにくくなっているからです。そのため歩行時に無理に引っ張られるところができるのが痛みの根本原因です。だから、この軟部組織の硬化部分に八分灸をすえると柔軟になり、無理に引っ張られるところが無くなりスムーズに伸びるため階段の昇降時にも痛みがなくなります。この過程を説明します。

神経の末端はいくつかに枝分かれしています。いま、膝に八分灸をすえると、その熱刺激は電気刺激となって脊髄へと上行してゆきます。最終的には脳に達して「熱い」と感じるのです。しかし、この刺激は、先ほど述べた神経の枝分かれしている別の神経へも伝わって行きます。そして、毛細血管の外壁で、その毛細血管を拡張する作用のある神経伝達物質を遊離します。これを「軸索反射」といいます(神経せんいを軸索と言うことからこの名があります。)

これにより、次の二つの作用が生じます。一つは、毛細血管が拡張すると血流がよくなり、ヒスタミンなど痛みを起こす物質が運び去られます。第二は、硬化していた筋肉などの組織(もともと血流がよくない)にも血液がよく流れるようになり、組織が柔軟になります。そのためよく伸びるようになり無理に引っ張られるところが無くなり、スムーズな歩行が可能になるのです。
以上のメカニズムはあらゆる痛みの疾患にいえます。

(2)内臓疾患に効く理由

我々の身体の各器官が正常に作動するのは、自律神経、ホルモン、免疫機構の3つが「三位一体」となって互いに影響しあいながら、各器官を調整しているからです。したがって病気とは、これら「三位一体」に狂いが生じた場合であるといえるでしょう。今、皮膚上に八分灸を据えると、その熱刺激は、電気刺激に変わり感覚神経を伝わって脊髄に行きます。脊髄中を伝わって脳の視床下部に伝わり、最終的には大脳皮質で、「熱い」と感じられます。この道中で、自律神経にも伝わるのです。自律神経は交感神経と副交感神経とからなり、一方が強く働けば他方が抑制され、その又逆もありうるという関係にあります。八分灸の刺激は、この自律神経の交感神経と副交感神経の乱れを調整することにあります。自律神経の乱れの調整がホルモンと免疫機構にも影響を与え、全体として「三位一体」のバランスが保たれ、病気は自然に治ってゆきます。つまり、自然治癒力を引き出した、ということになります。

八分灸余話

先ほどもお話したように、お灸は仏教の伝来と共に入ってきた長い歴史があります。
お灸についての面白い話古典に沢山ありますが、今回は、和歌とお灸についてお話をします。

かくとだに えやは伊吹の さしも草
さしも知らじな 燃ゆる思ひを

これは「小倉百人一首」に出てきますが、元は「後拾遺和歌集」に出てくる藤原実方の歌です。

けふも又 かくやいぶきのさしも草
さしも我のみ 燃えや渡らむ

これは「新古今和歌集」に出てくる和泉式部の歌です。両方の歌ともその意味は、お灸のもぐさが燃えているように、あなたに対して燃えています、という恋の歌です。健康にしてくれるお灸と、恋とが一緒になっているのは、生命の躍動という点で共通項があるからです。平安時代にあったお灸に対するよいイメージをもう一度よみがえらせたいものです。・・・私の念願です。

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